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2026年 6月 15日 大学学部紹介⑧ 基幹理工学研究科
W杯が始まりましたね⚽
記事は事前に執筆しているため結果はわからないのですが、
11時間後には日本代表の初戦が始まります。
前回大会は、筆者にとってはまさに大学受験期の冬、共通テスト1カ月前という時期でした。
定期テストとも被る中、学校に行くとみんな昨晩、あるいはその日の早朝の
試合の話をしており、大丈夫なのかと思ったものです。ちなみに私もみんなの話題に難なくついていけるくらいにはきちんと楽しんでいました。
良くないですね。
あれから4年も経ったことに驚きを隠せません。
今回は夏開催ということで、受験生の皆さんも試合にかぶりつき…とまでは
いかないものの、息抜きに楽しむことができるのではないでしょうか。
頑張る人の姿を見るのがいちばんのモチベーション向上につながると
思います!
前座はこのあたりにして、
今回も担任助手の学部・学科紹介を掲載します!
今回は超大作。
とりわけ学ぶことに対する姿勢は見習うばかり、と感じる
修士の担任助手の方です。
筆者も苦手な分野ですが、高校数学を思い出しながら読みました🐈
皆さんもぜひ、大学選び・学部選び、
そして自分が何を学びたいのかということを考える参考にしてみてください🐈

🐱通っている学部・学科
早稲田大学大学院 基幹理工学研究科 電子物理システム学専攻
🐱どういう学部・学科か
電子物理システム学科・電子物理システム学専攻は基礎的な物理学を出発点として、基礎物性・エレクトロニクス・フォトニクス・情報システムの4つの分野を扱う学科・専攻です。
それぞれの分野の概要は以下の通りです。
基礎物性分野:グラフェンや超伝導体などの物の性質に関する研究や量子情報に関する研究をしている分野
エレクトロニクス分野:半導体, 半導体材料, 電子回路, 生体分子などに関する研究をしている分野
フォトニクス分野:光通信などに関する研究をしている分野
情報システム:機械学習, 組み合わせ最適化などに関する研究をしている分野
詳しいことは学科・専攻のホームページ(https://www.eps.sci.waseda.ac.jp/)を見てください。
ちなみに、僕は基礎物性分野で超伝導の理論の研究をしています。
この学科・専攻の特徴は基礎的な物理学を重視しているという点です。
解析力学, 量子力学, 電磁気学といった授業も必修になっており、基礎を理解した状態で応用に関する研究を行うことができます。このようなカリキュラムは、今後文明が進歩し現在有用だと考えられている技術が使われなくなっても、物理学は不変であるという考え方に基づいています。
電子物理システム学科・専攻では最近注目されているAI, 量子, 半導体などに関する勉強・研究ができますので、一大学院生としてもとてもおすすめできます。ぜひ皆さんも電子物理システム学科への進学を検討してみてください。お待ちしています!
🐱どうしてその学部を選んだのか
基幹理工学部の特徴は学系単位で入学し、2年生に進級するときに学科を選択する方式を採用していることです。僕は高校生の段階では大学で何をやりたいのかが明確でなかったので、この学部を選びました。実際、僕は高校生の段階では情報系への興味が強かったのですが、大学生になってから物理学の面白さに目覚め、現在では理論物理の研究をしているので、基幹理工学部を選んでよかったと思っています。
数学も物理も情報も高校でやっている内容と大学でやっている内容は大きく異なるため、個人的には高校の授業の内容をもとに適切な学部・学科を選択することはほとんど不可能だと考えています。今の段階で熱烈にやりたいことがあるのであればその道に進めばよいと思いますが、もし高校生の時の僕のようにやりたいことが明確でない場合は、入学後の選択肢の幅も考慮して大学・学部を選んでみるのも良いかもしれません。
🐱高校生に向けて学んだことを何かひとつ紹介
ふわっとしたことを書くのが苦手なので、自分の専門である量子力学の話を紹介をしようと思います。
皆さんも量子力学という名前自体は聞いたことがあるのではないかと思います。また、トンネル効果とかシュレディンガーの猫とかそういった言葉を知っている人もいるかもしれません。しかし、ほとんどの皆さんは詳しいことは知らないはずで、「不思議な現象が起こるらしい」とか「難しい物理の話だよね」みたいな認識なんだろうと思っています。
確かに量子力学が全人類が即座に理解できるほど簡単な理論体系でないのは確かですが、理系の高校生や大学生からすると(少なくとも基礎的な部分を理解するのは)大して難しくないはずです。具体的には線形代数(ベクトルの仲間)に関する知識と、欲を言えば解析力学(高校物理の力学の仲間)に関する知識があればほとんど躓かずに理解できると思います。

※式を正しく表示するため一部書式を変更しています
このように、量子力学はベクトルと確率を組み合わせることで比較的簡単に理解することができます。こうした話はJ.J.サクライの『現代の量子力学』という本に載っていますので、勉強の合間に読んでみても良いと思います。
また、最も重要なことはこうした量子力学の理論はミクロな世界でのみ成り立つということです。すなわち、『量子力学的お金と引き寄せの教科書』とか『量子力学的幸せな生き方』とかいう本は、タイトルを見れば直ちに嘘だとわかります。皆さんもこうした本に騙されないように、量子力学ライフを満喫してください!










